結婚2年目で子どもを授かり、それを機に土地から新築マイホームを購入し、クルマも所有しているらじ太郎一家。
共働きですが、夫婦ともに年代の中央値的所得のいわゆる「どこにでもある家庭」。
わたしは薬剤師なので6年間大学に行ったおかげで、新卒~結婚までの期間が非常に短く、結婚までに貯金もほとんどできていませんでした。(若者らしく遊んでいました)
夫も同じような状況なのに加えてお金遣いがずさんで、結婚時の貯金はなんとゼロ!
子どももほしいけど大丈夫かな‥‥
それでも気が付いたら、同世代よりも総資産を築けていました。
お金の余裕は心の余裕。
お金に不安のある同世代に、なにか役立つ情報を届けられたらという想いでこの記事を書いてみました。
- 無理せずお金を貯める方法がわかる
- 家計簿を使った家計管理方法がわかる
大前提:DINKs・マイホームなし・クルマなしが最強!
資産形成という面だけ見れば、収支の条件を同一とした場合、
- DINKs(子どもを意図的にもたない)
- マイホームをもたない
- クルマをもたない
この3拍子が圧倒的に有利です。
昨今は20~30代を中心に、極端にお金を使わないで資産を増やすのが流行ってますよね。
それが自分のやりたいことならいいんですけど、そうじゃないなら流行りに乗る必要はありません。
いつでも「自分の本当にやりたいこと・なりたい自分」に正直になりましょう。
そのうえでできることをやっていった方が、絶対幸せですヨ。
所得も多くない、
子どももいる、
マイホームは欲しい、
クルマは必要、
それでも資産形成したい!
ひとつでも当てはまる方はぜひこの先をお読みください。
賃貸vs持ち家
結婚2年目で総資産1,000万円を突破した家計管理術
わたしたちは結婚1年目で子どもを授かったので、結婚式費用も出産費用も捻出したうえで、結婚2年目で総資産1,000万円を築きました。
正直、なぜこんなに貯まったのかはよくわかりません。
え‥‥おい!
でも、無理して貯めたものではないことは断言できます。旅行や外食もたくさんしました。
無理なくお金を増やし続けられるのは、やっぱり結婚1年目から今も続けている家計管理方法のおかげなのかな、と思っています。
らじ太郎の家計管理マインド
家計管理を続けるうえで、モットーがあります。
自分たちがいちばん大切にしたいものはなにか?
お金持ちでない限り、これが意識からなくなってしまうとお金は逃げていきます。
どんな人にもおすすめできるマインドです。
幸せなお金の使い方ができるようになります!
便利なツールで家計を把握する
わが家では、家計管理ツールとして「家計簿アプリ」と「Excel」を使っています。
- 家計簿アプリ : 総資産の把握
- Excel : 収支の管理(家計簿)、資金計画表
わが家の場合、口座やカードが大量にあるので総資産の把握目的で家計簿アプリを課金して使っていますが、ふつうに支出の管理として使うのも便利なのでおすすめです!
Excel家計簿は難易度高め!
ここで「資金計画表」って?となると思いますが、このあと登場してきます。
簡単にいうと、このようなイメージです。
- 家計簿 : 短期的な家計管理
- 資金計画表 : 長期的な家計管理
家計管理は長期的にやってこそ、です。
長期的にモチベーションが保てるなら、紙でもデジタルプランナーでもなんでもいいんですが、家計簿アプリは圧倒的に管理が簡単なのでおすすめです。
そして、できればExcelで資金計画表も作っていきたいですが、これはハードルが高ければ委託することもできます。(後述)
らじ太郎流・貯まる家計管理術
家計簿をつけなくても貯まる人は、感覚で収支を把握できているか、支出に対して収入がかなり大きい人です。
多くの家庭には当てはまりません。
なので家計簿をつけることで家計を可視化することは、わたしたちのような収入が多くなく消費の大きい家庭ではとても有用です。
でも、単に家計簿をつけるだけではお金は貯まりません。
目標・把握・予想・見直し がポイントなんです!
最初のステップにして最重要項目です。意外にこれができていない人が多いです。
この段階では妄想でいいので夫婦で楽しく目標を考えましょう。
年単位の収支を「把握」します。
収支がわからないことには話になりません!
赤字ならもちろん黒字に修正していく必要がありますし、黒字でも今の貯蓄率で目標が達成できるのか検討する必要があります。
赤なのか?黒ならどのくらいの貯蓄率なのか?調べましょう。
数十年単位の収支を「予想」します。
目標の時期に目標の金額を貯蓄するためにはどの時期にどれくらいお金を稼ぎ、貯める必要があるかを把握します。
やや難しいところなので、ファイナンシャルプランナーなどプロに任せてもいいです。
毎年、家計簿の切り替わる時期に予算を立てていきます。
予定通りの収入が入ってきて、予算内に収めることができれば、当初の予定貯蓄額以上のお金が増えているはず。
とはいえ、いつもそううまくいくものではありません。
前年が予算オーバーなら目標を下げるか予算を下げるかして、資金計画をより現実的なものにアップデートしていきます。
家計簿はつけるだけでは意味なし!
難しそうですか?
家計簿のつけ方をレクチャーするブログはたくさんあっても、前年の反省を予算にどう反映するかとか、そもそも予算をどう立てるか、という部分について書かれていないことが多いなと感じていました。
それならと自分でFP2級の資格を取り、たどり着いたのが上記の方法なんです。
STEP2~4は確かに初回に手間がかかりますが、STEP3はプロに任せることもできますし、一度設定すればあとは微調整で済みます。
私は第一子の産前休業の時間を使って貯まる家計簿を構築しました。
やるべきこと
それでは各ステップについて細かく見ていきましょう!
STEP1:目標を定める
まず夫婦で「お金会議」を開いて、お金にまつわる考えをすり合わせます。
教育にどの程度かける? 老後資金は?
そうするとおのずと、あと何年後、何十年後にいくらくらい必要なのかがあぶりだされます。
この「お金会議」で「お互いの目標」が合致していないと、夫婦喧嘩の原因に!
わたしの夫はお金に無頓着だったので、そもそも話し合いにもっていくのに苦労したものですが、一生懸命働きかけてよかったなと思っています。
STEP2:ざっくりと収支を把握する
家計簿で挫折してしまう人は、費目を細かく分けて1円単位でつけようとします。
そして、つけ忘れるとめんどうになって挫折します。
企業の財務諸表じゃないんだからそんな細かくやらなくていいのです。
ちなみにわたしは数字大好きなので費目を細かく、1円単位でつけてます。「好き」と「慣れ」があればいけますが、おすすめはしません!
らじ太郎は家計簿つけるのただの趣味だもんね‥‥
まずは自分にあった収支の把握方法を見つけましょう。
1年も継続すれば、貯蓄にいくら回せるか、固定費・生活費がいくらかかっているかをなんとなく把握できます。
そうすると、次のステップの資金計画を立てることができるようになります。
自分にあった家計管理方法の選び方
家計簿のつけ方
STEP3:資金計画表を作成する
ライフイベントに沿った目標と収支のデータをもとに、最低10年単位で資金計画表を作成します。
そうして、年単位の“貯蓄額”と“使用可能額”をざっくり把握します。
これをすることのメリットはなんといっても、この2点。
- 漠然と貯蓄→目標に向かって貯蓄 に切り替えることでモチベーションが上がる
- 数十年先のお金の動きが把握でき不安が減る
こちらの記事でつくり方を詳しく解説しています。
自分でつくるのが難しい場合は、プロに頼んでつくってもらうこともできます。
わたしが紹介している資金計画表は、いわゆるライフイベント表・キャッシュフロー表を併せたものです。
ファイナンシャルプランナーは、ライフイベント表・キャッシュフロー表作成のプロです。
CMでも有名なマネードクター
彼らは保険屋なので保険のおすすめはされますが、当然押し売りはないですし、むしろ今入っている保険の見直しも兼ねられます。
STEP4:資金計画表に沿って年間予算を割り振る
資金計画表で年単位の“貯蓄額”と“使用可能額”がわかったところで、家計簿の年間予算に割り振ります。
貯まる仕組みはとってもシンプル。
年間の目標貯蓄額を12で割って、毎月の収入から先取り貯蓄をしてしまえば、強制的に目標が達成されます!
ここで、使用可能額では予算を割り振ることができないなら、
- 収入に対して固定費・生活費が大きい
- 収入に対して目標貯蓄額が大きい
のどちらかになります。
固定費・生活費、目標貯蓄額を自分たちの収入に見合ったレベルに下げる必要が出てきます。
もしくは、転職なり副業なりをして収入を目標の水準に上げる必要があります。
STEP5:予算に従って生活する
ここまで整えたら、あとは予算通りに生活するだけ。
これがなかなか難しいんだけどね‥‥
最初の年は、あまり予算を気にせず生活したほうがいいです。
なぜかというと、現実と理想のギャップを把握するためです。
このギャップが大きすぎるとき、無理に縮めようとすると、あなたやあなたの家族の幸福度はきっと下がってしまいます。
これに気づくことで、「今」と「未来」、どちらがどのくらい大切なのかの答えが見えてきます。
STEP6:家計簿・資金計画表の見直し
各ステップを踏むことで、それぞれで必ず「気づき」が得られます。
その都度「お金会議」を開くことを忘れないでください!
夫婦でお金の方針をすり合わせて、あなたのご家庭の「ベストバランス」を見つけましょう。
わたしはこんな感じで確認・見直しを行っています。
数字を調整する「見直し」は、年度末にまとめてすることが多いです。
- 週末など気が向いたとき : 今月の残り予算をチェック
- 月末 : 月単位で予算から逸脱していないかチェック
- 年末 or 年度末 : 資産計画表とのギャップをチェック
自分の苦にならない程度の頻度で見直しを行っていこう
支出の見直し
支出が多すぎるなと思ったら、以下の順番で見直していきましょう。
- 固定費 : 住居費 > クルマ > 通信費 > サブスク、お小遣い
- 生活費:食費、水道光熱費
節約というと食費や光熱費を削るイメージですが、取っ掛かりとしては固定費の見直しが断然効果的です。
家計管理で難しいのは特別費
固定費・生活費の削減まではいいとして、なんといっても特別費の管理が難しいです。
特別費とは一般に、レジャー費や交際費など、年間で突発的にかかってくる費用のことです。
わが家では上記のほかに、税金や年払い保険料、被服費、家具家電、クルマ費など、
毎月決まった額払わないもの=年間で管理したい費目を特別費としています。
一番予算通りいかないのが特別費。
つまり特別費を制すものは家計を制すのです!
節約
マイホーム費用や子育て費用の考え方
言わずもがな、マイホームや妊活は検討する段階で、資金計画を試みましょう。
資金計画表にマイホーム費用や子育て費用を予想して組み入れれば、現在の収入で無理なく生活していけるのかがわかります。
もしきちんとした計画なくマイホームを購入してしまっている場合や、すでに子どもがいて将来のお金に不安がある場合は、やはりそこから収入を上げる努力をしたり、その他の支出を削ったりして、資産計画表を使って身の丈に合った生活に変えていけばいいんです。
つまりなにが言いたいかというと‥‥
自分たちの状況を把握して、しっかり計画を立てれば誰でも貯められる
ということなんです!
思い出してください。「自分たちの状況」には、収支のほかに「自分たちの目標」も含みますよ。
だいじなのは目標・把握・予想・見直し です!
まとめ
マイホームもあり、クルマもあり、子どもも2人いる普通所得の家庭でも、コツを押さえて家計管理を行えば目標は達成できる、ということをお伝えしてきました。
らじ太郎流・家計管理術の要点はこちら。
- 夫婦で目標設定をしっかりとする
- ざっくりでもいいので現状と理想のギャップを把握する
- 現状を受け止めて無理のない計画を立てる
- そのときどきの状況を踏まえてこまめに計画の見直しを行う
ネットを見渡せば、たくさん見つかる不安なことば。
「貯蓄率60%!」「30代でサイドFIRE!」「月25万円積立!」‥‥
え、ウチ、全然この人たちに及ばない‥‥大丈夫なのかな?
たしかにこの日本であと何十年と不自由なく生きていくためには、お金と向き合う必要があると思います。
けれど、わたしはネットの極端な例に振り回されて「今ある幸せ」をたくさん犠牲にすることはないと思っています。
この記事で、あなたのご家庭に笑顔が増えたらうれしいです!
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